ファッション
特集 メンズ47 業態の推しスタイル 第6回 / 全6回

2025-26年秋のリアルなメンズトレンドを探せ!

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2025年6月16日号からの抜粋です)

佐藤:リアルなメンズトレンドをアパレル企業やセレクトショップの展示会から紹介していく恒例の企画です。暖冬傾向の中でどんなMDにするのか。大きなトレンドが分かりづらい中で、2025-26年秋冬はモノや素材の良さにフォーカスし、定番ブランドの別注アイテムに注力する動きが見てとれました。

村上:私が担当した国内アパレル系は、短丈のレザーブルゾン、ワークジャケットが基本線ではありましたが、セレクトだと「そろそろロング丈のコートを提案してもいいのでは?」というムードですか?

佐藤:暖冬傾向でロングコートの需要が減っているのは間違いないのですが、店としては「そろそろコートが着たくないですか?」を提案したいんだと思います。国内アパレルでも「サンヨーコート」などがバルマカーンコートを出したりしていて、やはりコートはメンズの秋冬のドレススタイルを楽しむためには必要なアイテムなんだと実感しました。また、あるセレクトショップは「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」などの生地を使ってスーツを作っていたそうですが、値上がりの影響もあって国内サプライヤーの生地に替え、高品質ながら上下で10万円強の価格を実現したとか。今後そういった事例は増えるのではないでしょうか。

「新アフォーダブルラグジュアリー」に注目

村上:ラグジュアリーブランドが減速傾向にある中で、10万円台のコートがあるような、新しいコンテンポラリーブランドはないか?と聞かれることが増えました。国内では「オーラリー(AURALEE)」、海外では「アミ パリス(AMI PARIS)」や「ルメール(LEMAIRE)」といったゾーンですよね。

佐藤:そうですね。スタイルとしては、ドレスとカジュアルの境が曖昧になった“エレベイテッド・デイウエア”がイチ押しです。次号(6月23日号)はウィメンズのリアルトレンド特集号ですが、今特集との連動性をアピールしたいと考え、男女2人のモデルの撮影をして、今号と次号でそれぞれ違うカットを使った表紙を作りました。初の試みなので、次号もお楽しみに!

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WWDJAPAN Weekly

メンズ47ブランドの推しスタイル 2025-26年秋冬メンズ・リアルトレンド

「WWDJAPAN」6月16日号は、2025-26年秋冬シーズンのメンズ・リアルトレンドを特集します。ウィメンズに比べるとトレンドが見えづらいと言われるメンズウエアマーケットですが、近年、多くのブランドやアパレル企業が直面しているのは、気候変動という現実的な課題。夏が長く、冬が短くなっている中で、商品の投入スケジュールを調整したり、重衣料から軽アウターや通年着られるアイテムに秋冬物の軸足を移したり…

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