「御殿場プレミアム・アウトレット(PO)は、日本を代表するアウトレットモール」。これに異議を唱える人はいないだろう。2025年3月期の売上高は前期比13.7%増の1409億円で過去最高を更新した。国内客はもちろん、訪日客からの支持も厚い。日本一のアウトレットモールだけでなく、日本一のショッピングセンター(SC)としての威厳を放つ。(この記事は「WWDJAPAN」2025年5月19日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
【御殿場プレミアム・アウトレット DATA】

開業:2000年
運営:三菱地所・サイモン
店舗数:約290店舗
店舗面積:約6万1300㎡
売上高:1409億円(2025年3月期実績)
所在地:静岡県御殿場市
開業後、2003年に第2期、08年に第3期、20年に第4期増床を行う
御殿場POは2000年、小田急電鉄が運営していた遊園地「小田急御殿場ファミリーランド」の跡地に開業した。施設は、「ウエストゾーン」「イーストゾーン」「ヒルサイド」の3つのエリアで構成。渓谷を挟むエリアは橋でつなぎ、時に丘の高低差も利用しながら、没入感のある空間を作っている。ラグジュアリーやスポーツ、セレクト、国内アパレルなど、充実した顔ぶれのテナントが、「歩くだけで1時間はかかる」(加藤健太支配人)という広大な敷地をうめている。
自慢の立地とテナント
そんな施設は、富士山の雄姿をもって完成する。その魅力は、加藤支配人が御殿場POの強みとして第一に挙げるほど。「日本一の山として、国内外を問わず知名度が高い。また、施設は富士山を中心とした観光動線上にあり、河口湖や箱根温泉など、周辺の観光名所へのアクセスも良い」。東名高速道路の御殿場ICから車ですぐの場所にあり、日本の主要な観光地である東京と富士山、京都、大阪を結ぶ、いわゆる“ゴールデンルート”上にあるとアピールする。そのため、商圏は、東は東京都、西は愛知県までと、東名高速道路に沿うように横に長い。
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